2009年8月26日水曜日

水分茶屋物語

久しぶりに、水分茶屋物語-夕化粧の花

千文字小説に投稿しました。

今回もそうですが登場人物はみんな実在のモデルがいます。

今までは色々な友人や知り合いでしたが

この話は実際の水分茶屋のお客さんがモデルです。

多分、ブログなんか読まれない方だと思いますがもし、読まれたらと少ししんぱいです。

これからも色々な方に登場していただきますので、もし、あれこれって私?

と思われた人はどうぞ苦情?言いにきてください。

お酒、一杯サービスします。


登場したい!!!という奇特な方。

ぜひお待ちしております。

2009年8月25日火曜日

名前の由来

水分茶屋 の名前の由来ですが

最初にこの名前に出会ったのは

吉川英治さんの私本太平記でした。


太平記は鎌倉時代終わりから南北朝時代

足利幕府成立の時代を舞台とした小説です。


その中に、楠正成という武将がでてきて

水分館(みくまりのたち)に住んでいる場面がありました。


なんとなく、その「水分」の文字が気になっていたのですが

数年後、いざ自分で店に名前をつける事になった時


茶屋=水---水分と連想ゲームになったわけです。

さらに、偶然ですが、「みく」と「まり」は

我が家の二人の娘の名前とも重なりました。


ちなみに、水分は水(み)分(くまり)で、水をくばる-分水嶺のことだそうです。




追記:ネットで検索されると、ほとんど九州のほうのお茶屋さんと民宿がヒットします。

    本家、水分茶屋のみなさん、すいません。


    真似するつもりはありませんでした。

検索しても、、、

以前、別のサイトでブログを何ページか書き込み

使いにくかったのでこちらに移動して新規一転と思い

前のブログ削除してしまいました。


ところがどっこい。


何度検索かけても以前のブログばっかリヒットして

新しいのが出てきません。


やっぱり慌てて削除しないで前のブログにリンクさせておけばよかった、、、


後の祭りです。

2009年8月24日月曜日

中川口で屋形船

資料館とその前の公園

先週末の土曜日(8月22日)に中川船番所資料館の主宰で屋形船に乗るイベントに参加しました。

午前11時40分集合ということで、午前のテニスレッスンから帰ると直行で次女の手を握りしめ
バックには、母(妻)お手製のハンバーガーをつめて小走りに。

実は、水分茶屋と資料館は歩いても3~4分の距離ですが心せくまま、、、

到着後、受付を済ませるとほとんどの人が集合すみでした。


係りの方に出発の時間を聞くと

館内の見学の後なので30分程時間があるとのこと。

何度も中を見たことのある私たちは資料館前の公園(写真の手前)で早速ランチに。


その後、番所橋を砂町側へ歩いて渡り、乗船場に到着。乗船場


屋形船です。

実は、私、屋形船は始めてなんです。

ところがこの日は曇りながらの蒸し暑い日。

エアコンが有ると思っていたら窓全開!

かなりの暑さです。

前に座ったご婦人に

「無料のイベントなんだから贅沢いっちゃだめよ」とたしなめられ

娘(6才)は汗を額に光らせ寝転がるしまつ。


それでも中川を北十間川まで遡り、ユーターン後ロックゲートから荒川へ出ると

スピードを上げた船にはいい風がふきました。



ロックゲート
荒川側から見る

二時間程のイベントでしたが川から眺める景色はいつもと違います。

家へ帰ってから、いつもの焼酎の麦茶割りで咽を潤し、慌しい半日を振り返ったしだいでした。




2009年8月21日金曜日

今夏デビューの朝顔

水分茶屋の周りには何かしら花が咲いています。
この写真は今夏からデビューした「オーシャンブルー」という外国の朝顔です。
もちろん普通の朝顔もありますが、去年この花を知って今年こそはと思ってました。
ゴールデンウィーク頃に苗を探して買って来ました。
なぜか「種」のならないこの朝顔は近くで見つけても種を取ることができないのです。

まだ、試してないのですが、つるがサツマイモの様に丈夫なので
挿し木でふやせそうです。

試してみたい方はどうぞ声かけてください。
待ってます。

2009年8月20日木曜日

ドラムを敲く

我が家の長女がまだ二歳の時のビデオです


今ではずいぶん大きくなりました。

わんさか広場



水分茶屋の近く、都営新宿線の駅前に「わんさか広場」という公園があります。
子供のころは工場と未使用機械の捨て場やトラックの駐車場のような場所でしたが
今では、きれいな公園に変身しました。
昔、六化クロムで汚染されていた場所とは思えません。
もう暦の上では秋ですが、まだまだセミたちは元気十分。
アブラゼミは木に鈴なりで捕まえる気にもならないほど。
十年ちょっと前には考えられないくらい増えてます。ミンミンゼミもあちらこちらで大合唱。
近所でミンミンゼミを取れるなんて、、、、、


さすがに、ヒグラシは居ませんが、最近 クマゼミ がちらほらと。

だけど声はすれども姿は見えず。
見つけにくい所にいるようで声の方角をさがしても、、、、、

一度だけでも姿が見たいと思ってます。


秋には大小さまざまなドングリが取れるこの公園。

隣の風の丘は紅葉がきれい。

その先には小松川千本桜で有名な荒川の土手。


ホント、住みやすくなりました。


数十年前のNHKで「黄色いマスク」という題名で公害が特集された場所なんです。

この番組、誰か、覚えてますか?

2009年8月19日水曜日

千文字小説

昨年秋から、千文字小説 というサイトに水分茶屋を舞台にした話を投稿していました。



東 裕治朗 のペンネームで何作か書いたところで、実際の水分茶屋を作り初めてしまったため忙しくて中断していました。

その中でも一番評判良かった作品を一つ。

又、連作はじめないと、、、、、






水分茶屋-中川口物語 暮れ六つ




「逢魔が時をご存知か」
その客は突然、主の籐衛門に聞いた。

「はい、大禍時とも申します。夕暮れ時まだ明るさが残っておりますのに
町に人影がふっと消えて後ろから足音がひたひたと近づいて、、、」

「そう、その事だ。一昨日、実際にあった。」

中川口の水分茶屋の縁台には他に二人づれの客がいたが、茶を飲み終えている。

外は木枯らしが吹き、暮六つにはまだ暫くだったが、客が引けたら早仕舞いしようと
籐衛門は考え、かたづけ物をしていた。

「此処においておくぜ」
二人づれの客は茶代を置き立ち上がった。
「ちぇっ。夏でもないのに幽霊話か。よけいに寒くなっちまう。」
店を出ながら話す声がきこえた。

「お客様、逢魔が時に逢いましたか。」

「そうだ。ちょうど二日前、猿江町の材木置き場のあたりだった。
気がつくと昼間の風がぴたりとやんでいて大川の方へ陽が沈んでゆくのを眺めながら
大横川に沿って歩いていると後ろから足音が聞こえた。
他に人が歩いているのが当たり前だが、なんとなく気になって振り返ると誰もいない。
前をむいても誰もいない。妙に静かな中に自分独りだけが其処にいるのに気がついた。

「むじなに騙されましたな。それとも河童でしょうか。本所には昔から河童の話も
ございます。深川や本所には川が行く筋も流れそんな話を聞いたことも何度か。」

「よしてくれ。思い出しても背筋が寒くなる。」

「申し訳ございません。お詫びに熱燗と漬物などはいかがですか。
いえいえ、もちろん御代はいただきません。さ、どうぞ。」

「その胡瓜の漬物は夏のあいだに漬けておいたもの。古漬ですが酒にも飯にもよく合います。」

「ん、旨い。酒も上等だな。ところで主、今何時かな?」

「はい、ぼちぼち酉の刻かと。」

「そうか、ん、旨いうまい。」

「喜んでいただけたら嬉しゅうございます。ちょうど油揚げもございます。
炭火で炙って醤油を垂らすとこれも酒と飯にぴったりです。」

「これも好い味だな。酒をもう一本くれぬか。なに、金ならある。馳走になるだけでは
申し訳ない。少し金を使わせてくれ。」

「お気使いには及びませんが、酒がお気に召したのならいくらでもお出しいたします。」

「ただちょっと、、、、」
籐衛門は言いよどんだ。

「もうじき暮六つ。陽もくれます。提燈の用意をいたしましょう。」と
店の奥へ行き、襖の陰から客を見ていた。

その客は、酔っ払った手つきで、腹巻から枯葉を出し、
「提燈はいらん。金は此処に置くぞ。」とどなっている。

籐衛門は笑いをかみ殺しながら眺めていた。



千文字小説より

水分茶屋のメニュー


メニューのチラシ

現在のメニューです。
牛スジ肉の煮込みと味のよく染みた豆腐。
最初は国産の牛肉で始めましたがあまりにも脂が多すぎてオーストラリア産に変更。
その脂もほとんど残らない位に取ってあるのですごくサッパリと仕上がりました。
昔ながらの「こってり」「ぎとぎと」の好きなかたにはちょっと物足りないかも。
でも、コラーゲンはタップリだし、健康食です。

付け合せのサラダもこれまた繊維質タップリで、私の場合これ食べると翌朝、おなかすっきり。

店の前にもこのチラシを下げてありますが、プリントして持ってきてくれた人にもサラダサービス!
(ハーフサイズでも結構入ってます)

さらに、何処かのサイトに水分茶屋の事書き込みしてくれたら-書き込みしたよ~ってメールくださいね-さらにサービスしちゃいます。

これからのシーズンに下町散策をするならお弁当代わり
にどうぞ、ご利用ください。近所のマップなんかもありますよ。

食べログ もよろしく

本当に開店してしまいました

イメージ実際の出来上がり


昨年から計画を進めていた水分茶屋のスケッチと実際の写真です。
この前にも色々なパターンを考え、最終的にこの案に。
本業の合間に建築に取り掛かりゴールデンウィーク明けから二月掛りで完成させました。
給排水工事と厨房器具以外は全部自作です。

この小さな小さな店をどうやってこれから育てて行くか、思案中です。